本を読んで賢くなる,とはどういうことか

本を多く読んだら少しは賢くなってるだろうと思ったが,あまりそうじゃなさそうなのでとりあえず思ったことを,

①読んだ本の内容を他人に説明できるまで理解できれば良いのか

→「理解力」によるのか

②本の内容を何かに応用(アウトプット)して,初めて知識が定着して賢くなったといえるのか.

③一回読んで終わりは,自己満な気がしてきた.(暗記するために教科書に線引いて満足するのと同じ)

④②にも言えるが,本を読んで知識として知るだけではなく,もっと体を通じて実践的に学ぶ必要がある.(e.g.手を動かして問題を解く,プログラムを組んでみるなど)

⑤繰り返し読むべき本とは,何かについてまとめられた本(事実の羅列)よりも,誰かがある事象について解釈した本(小説,概念本)ではないか.

→事実は何度読んでも変化しないが,提言?は読んでいくうちに自分の解釈が変わりそう

 

突き詰めれば,そもそも「賢い」とは何かにぶち当たるけど,

どれか1つが当てはまるのではなく,上の全てが当てはまるような気もしてきた.

本をたくさん読んだがあまり賢くなった気がしないのは,一度読みで自分の中にある辞書でその本を解釈(自己変換)しているから,その辞書の幅が有限のまま広がらない.

→どうやったらその本に書いてある語彙や概念が自分の知識として身につくのか

 

多くの本をとりあえず読んでみるという型を変えてみて,

⑤のような本を2-3周読んでみようと思う.

 

読みたい本リスト

 

空間の経験―身体から都市へ (ちくま学芸文庫)

空間の経験―身体から都市へ (ちくま学芸文庫)

 

 

 

場所の現象学―没場所性を越えて (ちくま学芸文庫)

場所の現象学―没場所性を越えて (ちくま学芸文庫)

 

 

 

空間の詩学 (ちくま学芸文庫)

空間の詩学 (ちくま学芸文庫)

 

 

 

建築の解体―一九六八年の建築情況

建築の解体―一九六八年の建築情況

 

 

 

錯乱のニューヨーク (ちくま学芸文庫)

錯乱のニューヨーク (ちくま学芸文庫)

 

 

 

夏休みに読んだ本

 

 

 

 

かくれた次元

かくれた次元

 

 まだ途中...

 

 

ことばと思考 (岩波新書)

ことばと思考 (岩波新書)

 

 

言語が違えば、世界も違って見えるわけ

言語が違えば、世界も違って見えるわけ

 

 

 

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

 

 

 

白

 

 

 

みえないかたち  ~感覚をデザインする

みえないかたち ~感覚をデザインする

 

 

 

 

空間の経験―身体から都市へ (ちくま学芸文庫)

空間の経験―身体から都市へ (ちくま学芸文庫)

 

 まだ途中.

 

場所の現象学―没場所性を越えて (ちくま学芸文庫)

場所の現象学―没場所性を越えて (ちくま学芸文庫)

 

まだ途中.

 

  

人間動物園 (新潮選書)

人間動物園 (新潮選書)

 

 まだ途中.

 

Book&Bed Asakusaで読んだ本たち

 

世界幸福度ランキング上位13ヵ国を旅してわかったこと

世界幸福度ランキング上位13ヵ国を旅してわかったこと

 

 

 

 

 

考えの整頓

考えの整頓

 

 

 

酒場図鑑 -酒と肴をとことん楽しむために-

酒場図鑑 -酒と肴をとことん楽しむために-

 

 

 

みちくさ

みちくさ

 

 

 

ゴー!ゴー! フィンランド改訂版

ゴー!ゴー! フィンランド改訂版

 

 

 

「身体」を忘れた日本人 JAPANESE, AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES

「身体」を忘れた日本人 JAPANESE, AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES

 

 

 

ふしぎな夢 (新潮文庫)

ふしぎな夢 (新潮文庫)

 

 

 

 

 

みんなの朝ごはん日記

みんなの朝ごはん日記

 

 

ルヌガンガ(香川)で読んだ本

 

私の履歴書-谷口吉生

私の履歴書-谷口吉生

 

 

 

わたしのはたらき

わたしのはたらき

 

 

 

WIRED (ワイアード) VOL.32 「DIGITAL WELL-BEING」デジタルウェルビーイング特集(3月14日発売)

WIRED (ワイアード) VOL.32 「DIGITAL WELL-BEING」デジタルウェルビーイング特集(3月14日発売)

 

 

 

その部屋のなかで最も賢い人 ―洞察力を鍛えるための社会心理学―

その部屋のなかで最も賢い人 ―洞察力を鍛えるための社会心理学―

 

 

 

アジアン・ジャパニーズ

アジアン・ジャパニーズ

 

 

 読んでいるときはふむふむなるほど,と思うんだけど何日か経って振り返ってみると自分の言葉で内容を説明するのが難しいくらいあまり覚えていない.

夏休みの読書で少しは賢くなった気があまりしないなあ...

理解力と記憶力が足りないのか.

でも読み慣れたせいか文章を読む速さは高まった.

一度読みじゃダメなのか.もう一回読み返してみるか.

 

 

M1前期中に読んだ本

都市空間系

集住のなわばり学

集住のなわばり学

 

小林先生の講義を聞いて読んだ本.シェアハウスのことを論文にしたいと思っていた自分にとっては目から鱗ができる本だった.人々が無意識のうちにあるなわばり意識や空間認知ついての調査方法について非常に参考になる本.特に団地の顔見知り調査,植木によるあふれ出し,動物学を引用したなわばりについては面白かった.

絶版なのが残念.小林先生に借りた. 

 「集住のなわばり学」を読んで,小林先生の恩師にあたる鈴木先生の本を読んでみた.意外と上と内容が重なる部分も多かった.空間の心象地図についてはこの本の頃から触れられている.

コミュニティとプライバシイ (SD選書 11)

コミュニティとプライバシイ (SD選書 11)

 

 イラスト付きで内容は抽象的な部分も多い.アートを考える際には参考になるかも?

ひとり空間の都市論 (ちくま新書)

ひとり空間の都市論 (ちくま新書)

 

「 ひとりでいられることは都市にとって正常なことである」と述べた見解は新しい.観点は面白いが,都市空間を論じる時の分類(なぜカラオケなのか?)や見解が考察不足でやや主観的.小林先生の本には及ばない.コラムとしては良い.

 

 社会政治系

社会のなかのコモンズ:公共性を超えて

社会のなかのコモンズ:公共性を超えて

 

「公共政治論」の前半で扱った本.コモンズという概念についてはこの本で初めて知った.内容はあまり覚えていない... 

 

イデオロギーと日本政治―世代で異なる「保守」と「革新」

イデオロギーと日本政治―世代で異なる「保守」と「革新」

 

 「公共政治論」の後半で扱った本.保守と革新の意識調査,若者は保守派なのか?ざっくりいうと,若者は他に選ぶ政党が無いから消去法で安倍政権(保守)という意識らしいというのが全体を通した感想.

 

借りた本.女性ならではの視点でDKは...的な感じだったような... 

 

言語人類学

 

相互行為の人類学?「心」と「文化」が出会う場所

相互行為の人類学?「心」と「文化」が出会う場所

 

 言語人類学で読み進めた本.この分野で最初に読んだ本.筆者が実際に行ってる調査が元になっている.グイ・ガナ,チンパンジーとヒト...

初めてレジュメも作ったので,どうやって中身を切り取ろうか苦労した思い出が.会話分析というのを初めて知った本でもある.

 

その他

〈ハイブリッドな親子〉の社会学: 血縁・家族へのこだわりを解きほぐす

〈ハイブリッドな親子〉の社会学: 血縁・家族へのこだわりを解きほぐす

 

「国際社会福祉論」日本における血縁について,法律の変遷から社会に対する養子の考え方の変遷が書かれていた.特別養子制度なども. 

「混血」と「日本人」 ―ハーフ・ダブル・ミックスの社会史―

「混血」と「日本人」 ―ハーフ・ダブル・ミックスの社会史―

 

 当事者研究,博論が本になったもの.混血児→ハーフへの変遷や,メディアでの扱われ方なども当事者のインタビューも含め,ハーフと言われる人がどのような社会で育ってきたのか,自分自身をどのようにアイデンティティ化したのかが書かれている.

2ヶ月も経つとこんなにも覚えていないものか...汗

海外で研究者になる-就活と仕事事情 (中公新書)

海外で研究者になる-就活と仕事事情 (中公新書)

 

 複数の研究者へのインタビューから,海外で研究者になった経緯について書かれている.この本を読んで,海外で研究者として生きるという選択肢もアリではないかと思った.先ずは研究留学か

 

ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在

ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在

 

 小野先生の授業で紹介された本をアマゾンで検索して,見つかった別の本.ウイルスというのは他の〇〇とは違うんだよ的な..興味が持てず途中で断念.

 

国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由

国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由

 

 フィンランドを社会科学的に触れた本.スタートアップも生み出す環境,ストレスフルでアドレナリン上昇の都市生活は果たして良いのか.いつかは動けなくなる.と述べた研究者がいた.

 

知的戦闘力を高める 独学の技法

知的戦闘力を高める 独学の技法

 

 これを読んで知的戦闘力が高まったかは分からない笑

ただ覚えているのは,アウトプットだけじゃなく必ずインプットする期間が必要だと.つまり本を読もう.

あと読んだ本を全て覚える必要はなくて,色々ぼんやり覚えたものが頭の中で混ざって新しい知が生まれるとも書いてあった.

 

 日本人は電車で対面の位置に座った人と会話を始める能力が低いらしい.アメリカやオーストラリアはエレベーターで一緒になったら会話をしなくてはならない?らしく,それは異文化が混在していく中でいかに自分が安全な人間であるかを証明することから始まったとかなんとか.

あと医者に必要なのは,患者の言葉の裏に潜む心理を読み解くことらしい.

 

 誰もやっていない研究をやり続けるのは精神力のいること.ノーベル賞の裏には想像もつかない継続力があるようだ.

 

西千葉の古本屋で買った.ジェーンスーの語り口が爽快. 

 

小説

 

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)

 

場は変わらないのに,登場人物の回想によってストーリーは変化している.

変化する心理状態が緻密に描かれていて,電車の中で思わず一気読みしてしまった. 

 

 ブックオフでなんとなく買った本.最初はそんなに面白いとは思わなかったが,後半の登場人物が歳を重ねていったときのシーン1つ1つがリアルで,情景が思わず浮かぶほどの描写であった.

 

芸術起業論<村上隆>

 

 

芸術起業論

芸術起業論

 

 読んだ日:2018/2

日本という国が芸術に対する考え方と,海外(主にアメリカ)の芸術に対する考え方の違いを教えてくれた本.未開の地アメリカで芸術で食べていくことに苦労したことも書かれてる.